すももの次は…

ももです(笑)
M8号と私にしては大きめ。
下書きはスケッチブックにエスキースをとり、それを見ながらキャンバスに鉛筆で直接書いた。
下書きの固定には溶き油をごく少量加えたテレピンを扇形のナイロン筆に含ませ、筆の腹でもってペトペト押さえながら定着させる。
今回、自製の半油性キャンバス地だが、鉛筆での下書きをした場合は市販キャンバスよりもこちらの方が定着がうまくいく気がする。
画像は軽くカマイユをした翌日に撮ったものだが、見てわかる通り乾きムラがあり、全体的にツヤが完全に引けている。
乾きムラは地塗りの具合が悪かったのか?
やはり吸収性の高い地では、インプリマトゥーラもどうさ引きとしての役割が強くなってくる。油か樹脂の割合をもっと多くせねばならん様だ。
某掲示板の、鬼のように研究熱心な方の書き込みによると、インプリマトゥーラは乾性油ではなく樹脂でやった方がよいとの事だった。
乾性油でのインプリマトゥーラは経年によって地の白を透明化させてしまうそうな。今回の地はチタニウムホワイトを含むので、そこまで心配する必要はないと思うのだが。
カマイユと言っても白は使っておらず、明部は固めの豚毛筆でもって絵の具を掻き取り、地を出している。
使用したのはバーントアンバー、ローシェンナ、バーントシェンナ、イエローオーカー。
生ものなのでこの後はすぐ着色に入りたいのだが、部分的に乾いてないし、カマイユの延長としてもうちょっと土台をしっかりとつくる事にする。
-----–用語解説-----–
・カマイユ : 同系色の色でもって描く事。油彩の場合、固有色を着色する前の段階に、↑画像のように主に土性顔料の絵の具でもって土台となる着色をする。
・インプリマトゥーラ : 有色下地。狭義ではキャンバス全面に前もって中間色の薄い着色をほどこす事。これも通常、土性顔料を使う。画面が中間色であれば、中間より暗い部分は暗い色、明るい部分は明るい色を乗せて行けばいいのでとっかかりが良くなる。吸収性の地の場合はインプリマトゥーラによって次に来る層の吸収度を調整する意味もある。

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