天然ウルトラマリンの抽出 ~パテをつくる

しばらくぶりのウルトラマリンの抽出レポートです。
今回は抽出の一段階手前の作業となるパテを作ります。
やろうと思えば一気に抽出までいけますが、記事も長くなる事だし今回はパテづくりまで。
前回も書きましたが、パテの材料と分量は以下の通りです。
とりあえず試験的にやってみるという事で、分量は相当少なめでやってみます。
・ラピスラズリ顔料:4g
・松脂:2g
・マスティック:1g
・蜜蝋:1g
今回は松脂(レジン)の代わりに手持ちのベネチアテレピンバルサム(ターレンス社)を使います。
左からマスティック(クサカベ製)、蜜蝋(未晒し黄蝋)、ベネチアテレピン
まずは樹脂と蝋を温めて溶かします。
捨てるつもりのカップをゴミ箱から救出してそこに材料を投入。
0.01g単位で上限100gまで計測可能という精密スケールをヤフオクにて1,600円と格安で購入しました。(中国製で質は悪い)
ラピスラズリ粉末も計量しておきます。
樹脂・蝋を加熱。

マスティック、蜜蝋共に溶解させるのにさほど高温は必要ありません。
溶解した樹脂・蝋の混合物が冷めないうちにラピスラズリ顔料と混ぜ合わせます。
実は一度実験した際に、カップにそのまま顔料を投入して混ぜ合わせたのですが、パテがカップにくっついてしまって非常に難儀しました。
冷めると指で押しても少ししか変形しないほどカチカチのパテになったので、ここまで固まるのならと思い今回はアルミケースに移してそこで顔料と混ぜ合わせ、カチカチに固まったら取り出すという作戦に。
しかしこれは失敗でした。フニャフニャで凸凹のあるアルミケースでは顔料を完全に混ぜ合わせにくいです。
また今回は冷ましても前回ほどカチカチにならず、指にべっとりくっついて剥がれない非常にやっかいなパテになってしまいまして、当然アルミケースからもうまく剥がせませんでした。
恐らくベネチアテレピンを使用した際には加熱時に揮発成分の飛ばし具合が少ないとこの様にベトベトパテになってしまうと考えられます。
しょうがないので再加熱して溶かし、カップに戻し、少し沸騰させて揮発成分を飛ばすことに。
冷えてくると固まり出しますが、完全に固まると取り出せません。
柔らかみのあるうちにかき取る様にして取り出しますが、固まるとカチカチになるくせに少しでも柔らかいと粘着性が強く非常に扱いづらい事極まりない。
どうにかこうにか手でこねくりながら固めて、カップにこびりついたものは湯煎で温めながらパテを押し当てて吸着。
練り消しを押し当てて木炭を取る要領で。
そんなんでがんばっても、カップには結構な量がこびりついて残ってしまいます。
できあがったパテはコチラ。
固まると指にはくっつきません。
このパテづくりの難儀さ加減については論文では一切触れられておりませんが、どのようにしてつくられたんでしょうか。
リンシードなどを塗った容器に流し込んで固める、容器にラップを敷いて流し込む、あるいはフッ素加工などの施された菓子型を使うなどすれば、すんなり取り出せるのかも知れません。
また材料のベネチアテレピンですが、これは少し泡が出るくらいに加熱してやらないとベトベトパテになってしまう様です。
ターレンス社のものは割と柔らかいので他社のものを使った際にはどうなのか判りませんが、ベネチアテレピンはお高い商品だし、論文中にある通り安価なロジンを使った方が得策かと思います。
上記の件については今度試してまたレポートします。

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