「号」の概念

私は「号」の概念は要らないと思っています。
諸外国の事情は詳しく知りませんが、日本では概ね号数によって絵の価格が決まり、また画料が決まります。
しかしそれにしては「号」という概念はアバウトすぎやしませんか。
キャンバスサイズにはF、P、Mと、短辺の長さが異なる3種の規格があります。
慣例ではF、P、Mいずれも同じ価格で販売され、画料も同じです。
つまり面積毎に価格が決められるのではなく、号数によって決められています。
「号」は面積の単位ではないのです。
一方Sという、四辺が同じ長さ=真四角の規格も存在します。
一番面積が広くなるのですが、このSのみ、価格が割高になります。
これもおかしい。
下の図はキャンバスの面積を示したもので、単位は平方センチメートル。
3,8,10号ではFとSの面積差より、FとMの面積差の方が大きいのがわかります。
この場合Sのキャンバスは面積が広いから割高だという理由は当てはまらず、なぜSのみが割高になるのか意味不明です。
異なるのは短辺の長さで、長辺は変わりません。
例えば530×333mmはM10号ですが、530×200mmのキャンバスを作ると「10号変形」と慣例的に呼ばれます。
短辺の長さが異なっても、号数は変わらない…という事は、「号」は面積の単位ではあり得ません。
F、P、M、S、変形…これらに共通する要素は、「長辺の長さ」だけです。
つまり「号」とは長辺の長さの事だったんですねぇ。
号数によって絵の値段が決まると言いましたが、上記の様に規格の範囲でも号数によっていろんなサイズが
キャンバスサイズには短辺の長さが異なるF、P、Mという規格と、加えて四辺とも同じ長さのSという規格が存在します。
短辺の長さが異なるという事は面積が異なるという事ですが、それでも長辺の長さが変わらない限り、号数は変わりません。
つまり「号」は面積の単位ではあり得ません。
M10号より短辺の短い、例えば530×200mmのキャンバスを作ったとすると、これは「10号変形」と呼びます。
長辺の長さが530mmである限り、「10号」な様です。
細かい決まりが有るわけではなく、慣例でそうなっているのでしょう。
「号」が面積の単位であれば、号単位で価格が決まっても不便はありません。
面積さえ判れば計算できるんですから。
しかしながら、「号」は面積の単位ではないのです。
そもそも「号」って何なんですかね。
一般的には油彩画の大きさの単位とされていて、およそハガキ一枚分の大きさ…なんていいますが、正確ではありません。
キャンバスには短辺の長さの異なるF、P、Mと、四辺が同じ長さのSという4つの規格があります。
下の一覧表を見てください。
たとえば10号について見てみると、FからMになるにつれて短辺が短くなります。
ではM10号の短辺が333mmより短い作品を描いたとするとそれは何号になるか…
答えは「10号変形」となります。
つまり「号」というのは、長辺の長さの事なんですね。
絵の値段もこの「号」という単位を基準に算出され、評価額「号5万(1号あたり5万円)」の作家が10号の作品を描けば、それは50万円で販売されます。
作品の販売時にはプレートにタイトルや作家名と共に「○号」と書かれますし、注文を受ける際も「○号で描いてくれ」という様に言われます。
またキャンバス木枠には○号という焼き印や印刷がなされて販売されており、それを目安に描くという寸法です。※
※市販の木枠にキャンバスを張って描く作家ばかりとは限りません。パネル、MDFなど支持体は様々です
ところで絵を購入される方や絵画に携わる皆さん方は「号」が一体何なのか、判っているのでしょうか。
号にはF、P、M、Sと4種の異なる面積の規格が存在します。
「10号」と言っただけでは、その面積は判りませんし、決まってもいません。
では上記の4種に共通する点は何なのか…
それは「長辺の長さ」であり、つまりはそれが「号」という事になろうかと思われます。
1号のキャンバスはF、P、M、Sどの規格でも、長辺(Sは正方形なのでどの辺も)の長さは220mmです。
10号のキャンバスはF、P、M、Sどの規格でも、長辺530mmです。
絵の大きさでしょ…ってのは、一部合っていますが、正確ではありません。
キャンバスのサイズには短辺の長さが異なるF、P、Mという3種と、4辺が同じ長さのSという、4種の規格が存在します。
同じ「10号」と言っても、F10号、P10号、M10号、S10号と4種類があるのです。
またF2号はF1号の倍の面積ではなく1.3倍に留まり、F20号はF10号の倍でもありません。(P,M,Sについても比例はしていません)
この事から「号」は面積の単位ではあり得ないでしょう。
更にF、P、M、Sどれにも属さない長さの短辺を持つ作品は「変形」と呼ばれますが、例えば長辺530mm、短辺200mmなどのM10号より短辺の短い作品も「10号変形」と呼びます。
つまり、長辺の長さを基準にしたものが「号」と呼ばれているのです。
正式な定義があるのかどうかは知りませんが、慣例としてはそうなっています。
キャンバスサイズには、長辺が同じだが短辺の長さが異なるF、P、M、それに四辺が同じ長さであるSと、4つの規格が存在します。
つまり同じ号数でも、4種の面積があるって事ですから、「号」は面積の単位ではあり得ません。
では何か。
ある号数のF、P、M、Sで共に変わらないもの、それは「長辺の長さ」です。
長辺の長さ=号数なのです。
M10号の長辺は530mm、短辺は333mmですが、短辺がそれよりも短い318mmや273mmのキャンバスを作ったとすると、それは「10号変形」と呼びます。
じゃあ530mm×10mmだとしても、10号と呼ぶんですかね。
絵の価格は「号単価」と「号数」を掛けた数値になります。
号単価はイコール「評価額」で、作品の売れ具合などから決められます。
“10号”サイズの作品があったとして、その作家の評価額が「号10万」であれば、販売価格は100万円となります。
もっともこれは10号以下だと割高になり、10号以上だと割安になります。
10号の面積は、4つあります。
F10号、P10号、M10号、S10号。
このうち真四角のSについてのみ、価格の算出方が異なりますが、ほか3つは同じ価格です。
F10号の面積は2411.5cm^2、
M10号の面積は1764.9cm^2
その差646.6cm^2
F3号が収まって余る程度の差があります。
号が面積であるなら、おかしいでしょ。
F10号よりF3号分以上小さいM10号が、同じ価格なんですよ?
1764.9
2411.5

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