日光漂白 さらにつづき

 

下記エントリーの続きになります。
日光漂白
日光漂白 つづき

油彩画に使用する油は経年によって黄変する事が知られていますが、暗所に置くことにより短期間でも顕著な黄変が見られます。
画廊に預けた作品なども、箱にしまわれ倉庫に保管される期間がひと月もあれば見事に黄変しているはずです。

黄変の度合いが最も強いのはリンシードオイルです。そして黄変が最も目立つのは白色でありまして、それゆえ白や明るい色の絵の具には黄変度の少ないポピーオイルやサフラワーオイルが使われる事が多いのですが、堅牢性という点で言いますとリンシードに適うものはありません。
つまり堅牢性と黄変度は天秤にかけられるわけですが、特に初心者の方においては黄色くなったキャンバスや絵具を見て短絡的に「粗悪品」などとは思わないで頂きたいと思うのであります。
当方は今のところリンシード万歳でありまして特に使用量の多い鉛白についてはリンシード練りである事を条件に選んでます。

黄変してしまった絵具でも、日光に晒せば黄色味が除去されるという事を過去のエントリーで述べて来ました。
下記は黄変してしまったキャンバスと絵の具にアルミホイルを部分的にかぶせ、一週間窓ガラス越しの日光を浴びせたサンプル。(以前投稿した画像と同じですが明るさ調整しました)
日の当たらないアルミホイルに覆われた部分は黄色いままですが、日光に晒された部分は概ね漂白されています。

そして今回、上記サンプルで黄色いまま残っている部分の下半分のみにアルミホイルを残し、南向きの明るい部屋の”直射日光が当たらない位置”に数ヶ月放置したサンプルの画像がコチラ↓

前回黄色く残っていた上半分は今回”間接光”に晒されていたわけですが、日光に晒した部分同様に漂白されています。
黄色くなった絵も、明るい部屋の壁にかけておくだけで黄変が除去できるという事ですね。

数十年単位の検証はできませんが、短期の結果を見る限り油の黄変はそんなにビビらなくていいよって感じです。
リンシードじゃないとダメという発想になる必要はありませんが、リンシードは黄変するからダメという事もありません。
特に白においてはチタニウムホワイトを混ぜるなどしてあげれば、リンシード練りであっても黄変後も見かけの白色度を上げる事ができると思います。

 

[参考]
下記ブログでも各社鉛白の顔料と油、それらの黄変具合について書かれています。
数年間暗所に置いたサンプルの黄変を見て云々述べられてますが、後の記事では日光漂白の結果が提示されてます。
画像はホワイトバランスもろくにとってありませんが、黄変具合と漂白の具合はわかると思います。

pearly whites
pearly whites II

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