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2018年9月19日 11:47 PM #4690
鳥越一穂
キーマスター
なるほどありがとうございます。
殺人的な暑さもだいぶ引いてきたので、やっとのやっと、お譲りいただいた鉛白を練りました。
油を少しずつ足していくやり方ですと序盤練り棒が重たくて一気に体力を奪われます。手練りの場合、適正分量を割り出して一気に足して練りたいところです。
或いは一旦水で練ってから油を足し練り上げる手法、これは先人の知恵でしょうけど保管・使用上の問題が無いのか、人に勧めるまでの確信は持てません。
多めの油で練った後にいわゆる「油抜き」をするのはどうかと画家の古吉さんに提言頂きましたが、こちらも検証してみたいところです。
パウダー状のものと粗粒のもの二種類頂きましたが、どちらも良い経験ができました。
粗粒の方が油の馴染みがよく、練り始めの手間はこちらのほうがかかりません。油が少ないうちはパレットにくっついてくれず全く練る事ができない不思議な動きをしました。
パウダーは最初油を弾き、顔料の山に窪みを作って油を滴下すると染み込まずに丸い玉ができます。
顔料径の違いからか、単に油の添加量などの違いか、練る際の感触は両者間で違いを感じました。
糸引き具合は現代製法の鉛白の方が強いように思えました。これは油の分量にもよると思うのですが正確な比較はまたいずれ。
練上がりはトロリとした良いものができました。
あとは保管中の分離がどの程度か、取り出した後もチキソトロピーを有したままか、時間を置いて見てゆきたいと思います。