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はじめまして。動画ご覧頂きありがとうございます。
テレピンが身体に合わないとの事で油彩では難儀しそうですが、まあメディウムも市販品ではなく自製すればいいですし、そもそも昔は描画中に揮発性油を使わなかったかも知れませんから、そちらの方向で追求すれば古典的な表現が可能になるかも知れないとさえ思います。
以下ご質問に対してお答えします。
>ステンレスのミルクパン に残ったダンマール は、どのように処理されていますか?
容器に残ったダンマルの処理ですが、温めながら布などでぬぐったあと、残ったものは「テレピン」でごしごしするのが定番です。ペトロールやアルコールではスッキリ取れないかも知れませんが少しなら取り除けるかも知れません。お試し下さい。
ダンマルのみを溶かす容器と、蜜蝋を溶かす容器を別々に用意されているのであれば、最初に分量を計って同じ容器で溶かすようにしてみてください。蜜蝋とダンマルの混ざったものの後処理であれば、アルコールで拭き取れると思います。
>温め直せばまた使えるものなのでしょうか?
ダンマル樹脂に熱溶解、放熱固化を繰り返させた場合の性質の変化については資料を持ち合わせず経験的にもわかりません。温め直せば使えるかという問いに対しては、使えます。ただそれを繰り返して最初と同じ結果が得られるかどうかわかりません。ぜひご自身で検証してみて、ご報告下さい。
>それともお湯などで洗い流せますか?
手洗い程度のお湯では洗い流せません。仮に熱湯を流し入れ柔らかくできても水飴のようになるだけで液体にはなりません。そして冷えると固まるので収拾がつかなくなると思います。最悪配管が詰まる可能性が考えられます。
>作った画溶液は、冷めると固まりますか?
どのような組成で作った画用液ですか?
蜜蝋とダンマルを熱で溶かし混ぜただけのものは当然固まります。「画用液」とは呼べません。
>蜜蝋ではなくリンシードオイルなどと混ぜれば固まらなくなるのでしょうか?
ダンマルとリンシードオイルという事であれば、分量比によると思います。
通常添加する程度の量であれば冷めて固まる事はありません。