Medici提供 動画シリーズ。
冒頭は今タイトル第一部で実演した、樹脂の溶剤に対する反応の中間報告です。
ダンマル樹脂はテレピンに溶けるがアルコールには溶けず、
コーパルは逆にテレピンに溶けずにアルコールに溶ける。
…というセオリー通り(?)の結果が出ています。
一方、常温でテレピンに溶ける「はず」のランニングコーパルは、いまいちな反応。
後半、市販のバルサムは溶剤を添加してゆるく溶いてあるという話をしています。
いままで何も考えずに使っていましたが、こうなると技法書の分量も読み解き方が違ってきます。
松脂から揮発成分を除去したものが「ロジン」として、スポーツ用品のすべり止めやヴァイオリンの弓に塗る用途などで流通していると思うのですが、それに揮発性油を足して「バルサム」という画材になってるのかと想像すると、なんでそんな回りくどい事せにゃならんのかとモヤモヤしてきます。
成分的にはロジンにテレピン足せば元のバルサムに戻るのかなと思いますが。
ロジンもテレピンも手元にあるので今度試してみます。
後日収録したものをタイトル最終回にもってきました。
こちらではほんとに溶けるのか疑われたランニングコーパルも真っ黒な液体と化しています。
めでたくランニングコーパルを溶かせたところで、コーパルが入っている市販のメディウムについて考察など述べつつ、松川さんが以前実践された、コーパルを油に熱溶解させる方法を紹介。
しばらく前から言及している、マニラコーパルがアスピックに溶けるという話に期待を寄せつつ、今後の展開について語って締めています。