油絵の描画に使う溶き油(※メディウム)は、50mlの小さいビンにちょくちょくと配合して使っております。
攪拌する前は見事に分離して、なるほどこんな比重だったのかと改めて観察してしまった。
ビンの上から
テレピン
フラマンシッカチーフ
リンシードオイル
スタンドリンシードオイル
ベネチアテレピンバルサム
…の順。
(一番下の白い部分は、ビンの底)
配合比が分かるかな…。
樹脂・乾性油・乾燥剤(“マンガン”かな?)の混合液であるフラマンシッカチーフが上の方なのが意外。
あ。これ自体にテレピン入ってるからか。
※溶き油と書くと絵の具を薄める為の油と思いがちだが、絵の具に添加して伸びやツヤの調整、また堅牢性を与える為のもの。基本的に「揮発性油」「乾性油」「樹脂」の三種を配合してつくる。
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比重も違うが粘度も違うので分離します。攪拌しても沈殿するようなら少し湯煎してあげると良いです。膨張して危ないので蓋は締めずに軽く載せる程度で。
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そうか比重の差だけだったらここまでハッキリとは分離しませんかね。
ちなみにビンに投入した順序はテレピン、リンシード、フラマン、バルサム、スタンド…の順です。
混ぜた後に分離する様な事は今までないので、バルサムも湯煎せずに使ってます…が、した方がいいのかな。
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はじめまして。最近ますますと美しい絵になってきてますね。
いつかとりさんの絵を買いたいものです。。とても好みです。
ところで、油の配合参考にさせていただき、描いてみましたが、もんのすごく描きやすいです！こちらの配合でいつも最初から最後まで描かれているのでしょうか？
ほんと、ありがとうございます (｡-人-｡)
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＞takedaさん
どうもありがとうございます。
ぜひぜひ。いつでも描きますのでご購入の際はご連絡下さい(笑)
油の配合ですが、現在は異なるものを使っています。
同じ配合にしても一発描きならそのままで、多層にするなら描き始めは絵の具への添加少なく最後は多く、或いは最初はテレピンを足して薄めて最後はそのまま…など調整します。
「何をどうすれば正解」というのはなかなか言い切れず、やはり「何に重きをおくか」で使う油の種類や配合比も変わってきますから、短い文章で説明しきる事はできません。
ただ筆さばきの良さだけを取り沙汰してテレピンやペトロールだけで描くというのは避けるべきです。
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お返事ありがとうございます~ 詳しく教えていただきありがとうございます。私は今迄この溶き油に関しましてスペシャルペンチングオイルとテレピンのみで描いてて、途中から書きにくいなぁとずっと思っていたにもかかわらず研究しようと思わなかったのがいけなかったです。これからはとりさん見習って研究してみたいと思ってます。
絵の方ですが、ほんと超有名になって手の届かなくなる前になんとか入手したいですね＾＾ 今ビンボーなんでお金ためます。これからもがんばってください！
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＞takedaさん
メディウムを自分で調合しようと思うと油や樹脂の性質を熟知しておく必要が出てくるので良いことだと思います。ただ良い調合でもどれくらい絵の具に添加するか、季節により違ってくる性質差をどう埋めるか等の問題は難しいものがあり、当方の課題でもあります。
絵は高い安いよりもその作家が一生に描ける枚数は決まっているという点に着目すべきかも知れません。安くても手に入らないものは手に入らない…なんて事も。
お互いがんばりましょう~