ギャラリー・エスパス・ラポルトにおける2024年のゴールデンウィーク企画として、今年は松川さんと共に油彩画用液の調合ワークショップを行います。
今回は青木敏郎・古吉弘両画伯にメディウムの処方と使用許可を頂きました。
先生方はたびたび美術誌などでご自身の処方を公開されておいでですが、油や樹脂を揃える費用がかさむとか、調合とかどうすればいいのかよくわからないとか、そもそもメディウムというものが一体どんなものかわからない一般の方などもおいでかと思います。
また絵描きのみならず、「あの作家のメディウム」をつくって持っておく…なんてマニアもいて良いはず。
さらに樹脂の溶解、ブラックオイルやメギルプの制作も行います。
乾性油に鉛顔料を加えて高温で煮るブラックオイルや、そこへマスチック樹脂ワニスを加えてゲル状にしたメギルプを作る経験は画家でもそう多くないと思われます。
メディウムには様々な材料が使われ、またそれらを使ってできあがるものもそれぞれ特性が異なるものですが、今回は伝統的なものの中から上記のような特徴的なものを取り上げ、違いを感じて頂ける内容になっています。
- 期日
4/28(日) 講師:鳥越一穂ほか (※松川氏リモート参加予定)
5/5(日) 講師:松川宜弘・鳥越一穂ほか - 定員:各日8名
- 時間:13:00~16:00
- 場所:ギャラリー・エスパス・ラポルト
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町17−9 さとうビル 1F - 参加費5,000円(受講料3000円+材料費2000円)
-内容-
1.メディウムの調合
2.ダンマルやマスチック樹脂の溶解
3.ブラックオイル作り
4.メギルプ作り
グザヴィエ・ド・ラングレによる秘伝のレシピに加え、鳥越一穂や古吉弘先生、青木敏郎先生など現役画家が使用されているメディウムのレシピを参考に、各自お好きなメディウムを調合して頂き、できあがったものをお持ち帰り頂きます。
会場にはメディウムの組成にまつわる素材を展示。解説を逐次行います。
樹脂の溶解・ブラックオイル作りに関しては手本を基に解説しながらの実演となりますので、参加者には見学頂く形になります。
下記の予約フォームよりお申し込み受け付けております。
加えて、ギャラリーの上階にあります絵画教室、アトリエ・ラポルトにおいては私の銅板油彩画講座を開講致します。
- 会期
前期 4/29(月)~5/1(水)
後期 5/2(木)~5/4(土) - 定員:各5名
- 時間:13:00~16:30
- 講師:鳥越一穂
- 場所:アトリエ・ラポルト
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町17−9 さとうビル 6F - 費用:10,000円+銅板代2,000円 計12,000円
銅板に油彩で描く技法の講座です。
期間が短く基礎から指導する余裕が無いと思われますので、油彩画の経験がおありの方のご参加を推奨致します。
3日間の講座で支持体となる銅板の下処理から描画までのプロセスを体験頂きます。
使用する銅板は10cm角のミニアチュールです。
※銅板、イーゼル、画材を置くキャビネット等はご用意します。
※油絵具や筆など、お使いの画材をお持ちください。
※必要な画材は現地でもご購入頂けます。
下記の予約フォームよりお申し込み受け付けております。