終わってしまった展示の話にはなりますが、11月から12月にかけて久々に東京での個展を開催しました。
会場となった「ギャラリー エスパスラポルト」は、当ブログでも度々登場する東京の絵画教室「アトリエラポルト」が入るビルの1階に新規オープンしたギャラリーで、その開廊記念展として抜擢頂きました。
キャンバスに描いていた頃の静物画から最近の銅板油彩のトロンプルイユ画まで17点ほどの作品に加え、かつて横浜本牧絵画館の研究発表展示の際に作った銅板油彩画の解説パネルを展示し、定番となったデモンストレーションという名の制作現場を披露する形をとりました。
初日にはオープニングパーティーを開き、大変に盛り上がりました。
盛り上がり過ぎました。
そして長い滞在期間中にはやはり、いつもの様に当ブログ読者陣がどこからともなく湧いて出て来られる(失礼)現象が発生しました。彼らは一体、普段どこにいるのでしょう。
ギャラリー エスパスラポルトは貸しギャラリーとして運用されるという事ですが、立地にしてはかなり格安な料金設定となっています。
オーナーでありアトリエラポルトの講師でもある佐藤信夫先生を相手にインタビュー動画を撮りましたんでご覧下さい。
ギャラリー自体の知名度はこれから伸ばしてゆかなければならないといった状況ですが、単に作品の展示販売の場というよりも、研究発表的な志を持つ方々に利用してもらいたいとの事。
とか言ってもそんな奇特な連中がゴロゴロいるわけないのでまあ気軽に使えるギャラリーって位置づけでいいと思いますけど。
元は商店だったのを半分改装して出来たギャラリーで、空間続きには商店の名残として駄菓子屋さんのようなお店があるという、一風変わった場になってます。
展示主が許せば駄菓子頬張りながら展示品観賞するとかいうのも可なんじゃないかという気がします。
私の展示を終えてからは「19世紀のある画学生のカルトン」と題した企画展が開かれており、上の動画でも言及されていますが、佐藤信夫先生がかつてフランス蚤の市で手に入れたという、とある画学生のカルトン(厚紙によるバインダーのようなもの)に挟まれていたデッサン手本や習作が展示されています。
動画中でも話してますがコリーン・バリーさんの習作が極めつけです。
(下の画像はアトリエラポルトのブログに掲載されているものです)
来年4月には横浜本牧絵画館にて3度目となるトロンプルイユの展示に出品予定ですが、同時期にエスパスラポルトでも今度は松川さんも交えて画材などに特化した展示をやろうというお話を頂いております。
具体的な話がまとまり次第、今度は事後報告にならないようにご案内しようと思います。