日光漂白 つづき

前回の報告からさらに一週間ほど、日に晒し続けたリンシード練り鉛白サンプル。

日に当たった部分はさらに白くなり、アルミホイルで遮光した部分との差がよりクッキリと出てます。
やはり極度に油の溜まった部分は黄色味が抜け切れませんが、以前よりは薄くなりました。
サンプルは全体的に分厚く塗ってあるのですが、私が通常製作時に塗る程度の厚みの部分は、ほぼ塗布直後に近い白さまで戻ったんじゃないかという感です。
もともと複雑な凹凸の部分には油溜まりができやすく、黄変も激しい様です。
対してパレットナイフで平らにのばした部分は油浮きも少なく黄変も軽いため、漂白の結果も後者がより白くなっています。
平らな方がまんべんなく日が当たるというのもあるかも知れません。
サンプルは11ヶ月前に塗布、キャンバスは2年前に購入したものですが、この程度の新しさなら暗所での黄変は十分に除去可能です。
果たして10年20年と暗所にしまったものも、ここまで回復可能でしょうか。
あるいは描き上げてから何十年と経ち酸化重合が十分に進んだリンシードでも暗所に置けば同様に黄変をきたすのか、そしてそれはまた同様に漂白可能なのか、気になります。
加工油で練った鉛白、或いは市販のチューブ絵具に加工油やその他メディウムを足した状態での黄変具合・漂白具合も、試してみたいところです。

続編はこちら

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“日光漂白 つづき” への2件のフィードバック

  1. なーるほどー。
    思ってたよりかなり白くなる事が分かりました。
    有難うございます。

  2. >古吉さん
    今回は一週間も置きっぱなしにしてましたが、丸一日晒せば十分かも知れません。

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