染料系顔料 赤色編

ここのところずっと松川さん主導シリーズが続いてますMedici動画ですが、「今年は染料系顔料で行こう」とのお達しを受け、シリーズ収録しています。

染料と顔料の違いは厳密に言うとなかなか難しいところがあるので動画中では割愛していますが、単純に言うと水に溶ける色は染料、溶けない色は顔料。と思っていていいです。
水に溶けてしまうような大変微粒子の色材は、そのまま油で練ってペースト状にできるようなシロモノではないようです。
そこで、通常はレーキ化と呼ばれる工程を経て顔料化し、それを展色材で練って水彩絵具にしたり油絵具にしたりしています。
我々が染料「系」顔料と呼んでいるのは上記のように染料を顔料化させたものを指しています。

古くから使われた天然の赤色染料と著名なレーキ顔料を取り上げ、原材料についても言及し展開していきます。

「赤色編」として3本に仕上げた動画の一本目はアカネ色素についてです。

アカネ=マダーは著名な染料でありまたレーキ顔料ですが、「マダーレーキ」「ローズマダー」などの製品は現在ほとんど合成顔料に置き換わっています。
もともとはアカネの根っこから採れる染料で、赤色色素であるアリザリンとプルプリン(パープリン)が含まれるそうですが、色が濃いのはアリザリンの方で、ニホンアカネにより多く含まれるプルプリンはすぐに退色するとの事です。
染料としての両者の有用性についてはよくわかりませんが、絵具の原材料としてはアリザリンを多く含むセイヨウアカネが使われるのはこのような理由があっての事でしょう。

 

2本目では松川さんが実践された染色の過程を見ながら「スオウ」や「キリン血」などの染料を紹介。
これらは顔料化される事はありませんが、私でも知ってるくらい著名でよく見かけます。
とは言うものの、麒麟血については我々にとってまだ謎の部分が多い染料です。

 

3本目は満を持してコチニールの登場です。

赤色染料系顔料としてはマダーとコチニールが2大巨塔であろうと思っていますが、「完璧な赤」と呼ばれるように、コチニールの赤は次元が異なるようです。
残念ながら使った事はありません。

絵画用として見ることはなかなかありませんが、食品や化粧品など人体に吸収されるようなものへの着色料として世界中で大量に消費されているであろう染料です。

 

マダーやコチニールについてはまだかろうじて入手できますので、今後も追ってレポートしてゆきたいと思います。

 

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