あまりよくない出来だった膠塗りも、乾けばそこそこ問題ないんじゃないかという程度になっていたので次は地塗り層に移る。
青木敏郎氏は水性の下地を推奨されてるが、今回は半油性地とする。
地塗りに使う白亜(ムードン)=炭酸カルシウムは、「粒子にばらつきがある方が良い」とどこかのサイトにあったのを参考に、地塗り用と仕上げ用の二種類を半分ずつ混ぜて使った。
地塗り材の分量は以下の通り。
・上記の白亜120g
・着色用のチタン白120g
・膠水120ml
・サンブリーチドリンシードオイル50g
※通常スタンドオイルを使うようだが「西洋絵画の~」サイトにサンシックンドリンシードの方が水との親和性がよいとあったのでそれに倣おうとした。…がしかし実は手持ちのはサンブリーチドリンシードだった。。
まあちゃんとエマルジョン化したからヨシ。
・水100mlくらい
資料にも注意してあったが乾燥はかなり早い。
小さい穴ぽこが出来てそれを潰そうと塗り直ししてると、そこだけ分厚くなってしまう。
10分もしないウチに次の層を塗る事ができた。
3層塗ると編み目は出るもののかなりフラットになったのでとりあえず完了。もう2層も塗ってやすりがけすれば完全フラットな地にできそうだ。
M8号、M4号、SMの3枚に塗りおえた時点で地塗り材は300mlほど余った。
あらかじめつくっておいた膠水の分量に合わせて作ったのだが…多すぎた…-_-;
そろそろ手持ちが無くなってきてるので、裏面利用前提として、目が詰んだ安価なオススメキャンバスあったらおせーてください。
(ちなみに今回使ったのはベルジュのG1)
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青木氏の言っていたのは安価な合成樹脂キャンバスの裏を利用する方法で世界堂とかで売ってるようなもののことだろう。8号程度の小さなサイズで平滑にしたければ合板パネルかカルトン(厚紙)でいいのではないだろうか。いずれにせよ高価でしかも油性キャンバスであるベルジュを地塗りの実験台にするのはやめた方が良いね。
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ほんと言うとベルジュは使いたくなかったんだけど近所の画材店にある貼りキャンは化繊のようだし、いい布で試してみるのが良いだろうと断腸の思いをもっての事でした。
青木氏の裏面利用に関する記事は「洋画を学ぶ」にもあったけど、多少詳しく述べられた古い記事があって貧相なキャンバスの改良法というよりはむしろ積極的に裏面を使うというような印象でした。
裏にまわった地塗りが裏面保護の役割を果たすそうです。
しかしここでも合成樹脂の地である事を前提とされてるようなのでたしかに高いキャンバスを使う事はないのでしょう。
合成樹脂地でいいからそこそこの布を使ってあるキャンバスがあればと思います。世界堂のカットキャン買ってみようかしら。
今度は合板やMDFも試してみようと思っちょります。