安物USBマイクロスコープを買って市販のキャンバス生地を拡大してみました。
(同じ倍率で撮った裏面の画像を表面拡大図の下に載せました)
▼フナオカで一番細目のF No.1 極細 購入から2年
▼F No.1フラット仕上げ(たぶん) 黒い線は大きさ比較の為の髪の毛です。布目は埋まってフラットだけど表面がザラついており、何かしらの粒子が見えます。
▼F No.2フラット仕上げ F No.1と違いザラつきは皆無。 ついこないだ購入。
さてここからが恐ろしい。
両者4~5年間、引き出しにしまっておいたキャンバスの切れ端。
▼ベルジュB1
▼クレサン#13
一番のお気に入りだったベルジュ製キャンバスは目に見えない亀裂がかなり入ってます。
極端に曲げた状態での保管ではなかったのですが。
(ベルジュは曲げるとヒビが入るとは一昨年あたりにも報告しました。)
クレサンに関しては丸まった状態で保管していた部分に画像の様な亀裂があったけど平らだった部分は健康。
国外のキャンバスメーカーによるものがヒビ入るというのではなく、手持ちの古いキャンバス生地がたまたま上記2つだったという話ですので。
フナオカがどうなるかは、また数年後に覚えてたらレポートしましょう。
フナオカのフラット仕上げは購入にあたって「丸めたまま保管せずすぐに張る事」と注意されます。
早く張れば本当に割れないのかという疑問はありますが、理屈で考えても地塗り面を内側にして巻いた状態で乾燥してしまっては、広げた時に塗料が引っ張られて割れるというのは判ります。
同じ理屈から作品を木枠から外し丸めて保管する場合も、描画面を外にして巻くべしと言われております。
厚塗りのフラットキャンバスに限らず、やはりキャンバスは総じて早めに張ってあげた方がよろしいようで。
SECRET: 0
PASS:
あまりこういうのは見た事無いので貴重なデータですね。
クレサンの滲みは何ですか?
他のにもあるといえばあるようですが。
SECRET: 0
PASS:
>古吉さん
滲みのようなものは生地の目と亜麻繊維のほつれたものです。
ご存知の通りクレサンはかなり特徴的な地塗り面を呈しているので他のと違って見えますね。
参考程度に同倍率のキャンバス裏面画像を載せました。