当該号の特集「絵画のトラブル(破損・劣化) 保存版 原因・対策・修復を知る」に寄稿しております。
とかく絵画は精神面や逸話・裏話、あと値段のたぐいばかりが取り沙汰されがちですが、完全に物理的側面から対象を捉える「保存修復」に関する特集が美術誌で組まれる事は珍しいのではないでしょうか。
多くのカラー図版を交え日本語で書かれた修復に関する書籍というのは見かけませんので、なかなか貴重な資料になると思います。
修復の技術や考え方、実例などが披露される一方で、「できるだけ壊れない作品を作る」という視点を同じ誌上で展開できている点は素晴らしい構成だと言えます。
その中で私も「できるだけ修復のお世話にならないように描くべし」「そのためにはまず“普通に”描け」という主張を掲げ、油彩画の支持体の準備や描く上で気をつけるべき点などについて記事を書いています。
記事内容を補完する情報をブログに書くつもりでしたが、すごく長くなったので後日小分けして記事化していくつもりです。