10月4日開催の、三越美術逸品会に拙作出品させて頂きます。
今回の逸品会はホテルニューオータニが会場になっております。
ドーンと1000店の展示だそうで、へっぽこな作品を出していては素通り確定だなという感です。
よく仕組みをわかっていませんが、どうやら招待状が必要な様ですので、興味のある方は三越にお問い合わせください。
で、カタログを頂いたのですが、青木先生が表紙になっておりました。
JPEGをムリヤリ拡大してジャギーが目立ってしまってますが、ヴァルールの再現はさほど破綻してるわけでも無い様でもうなんというかまあ見て一発でそれとわかる安定感。
拙作も一点掲載頂いてますが、色がとんでもないことになっていて反省。
カラープロファイルを埋め込んでいてカラーマネージメントできてる環境ではちゃんと表示されるはずなんですが、印刷にかける場合ってプロファイルとか無視されるんでしたっけ。
プロファイルくっついてるとRGB→CMYK変換の時に色狂うんでしたっけ。
で、どーすりゃいいんでしょう。
ディスプレイをJapanColor2001 coatedのiccでキャリブレートして作業するのか、
それともPhotoshop上で作業スペースをJapanColor2001 coatedにするのか、
作業スペースはAdobeRGBとかリニアのまま(一応高色域ディスプレイ使ってます)、校正でJapanColor2001 coatedをエミュレート表示させながら色調整すんのか、
んでプロファイルは付けずに書き出せばいいのか…
最近はLightroomで現像してるんですけど、そっちだとどうなるのか…
もう沼すぎる…
技法も素材もパソコン関係も家計も、沼、沼、沼…。
カラーマネージメントとか印刷関係に明るい方いらっしゃいませんか~
高森幸雄氏
日大で塗料の研究をされている高森幸雄氏ですが、この度ホームページを立ち上げたとのご連絡を受け、リンクのページに追加させて頂いております。
古吉さんのブログでも紹介されていましたので二番煎じな感はありますが。
http://yukio-takamori.jimdo.com/
氏には顔料の入手ルートについてや絵具の手練りに関してアドバイスを頂いたりと、いろいろお世話になっとります。
聞くところによるとなんだか中学生くらいの頃から絵具を練ってたとかなんとか。
すごいっすね。
新規立ち上げされたホームページの「Chemistry of paints」には絵具の手練りに関する情報が載せられています。
手練りの際には参考になるでしょう。
顔料は画材屋などで比較的簡単に手に入りますが、添加剤についてはちょっと素人には何買っていいかわからないし手に入れにくいものなので、それら素材の入手先についても具体的にじゃんじゃん公開して頂きたいと思いますが、それはまあそのうち私が手練りについての記事をまとめた時にでも書くかも知れませんし書かないかも知れません。
ちなみに練り台はガラスでもいいですけど、大理石買うなら建材用のタイルがバカ安でよろしいです。
絵具について語りますと、個人的には現代のサルでも使える万人向け絵具ではなく、取り扱いに難があるとしても代えがたい効果の得られる絵具がほしいと思ってまして。
ステアリン酸入れるとたしかに油の分離が少なくてつまり黄変も少なく(油が分離すると塗布した表面に油が浮いて膜になり、時間が経つと強く黄変した様にみえる)、絵具のキレも良くてサクサクと使えるのですが、本来そうであったであろう油絵具特有の流動性は失われ、悪く言うと角が立つ(よく言うと厚塗り・盛り上げが容易に出来て表現の幅が広がった)絵具になってしまいます。
油絵具本来の流動性を保ったある意味使いにくい絵具のまま、油の分離を抑え長期保存に耐えるような処方がないものか…。
昔日の画家はドロドロな絵具の使いにくさを克服すべく様々な研究を重ね、科学の力も借りて今ではメーカーからいつでも好きな時にパっと取り出せる使いやすい絵具が安い値段で販売されているというのに、「いや昔のやつの方がいいし。」と今度は市販絵具をどうにかドロドロの使いにくい状態に戻すのに必至に油の調合したり、昔と同じ様に手間暇かけて手練りしたりというのも、まあ滑稽に見えたりするでしょうが。
…と、サイトの紹介だったハズが自分の話でシメてしまいました。
もうすぐできます
久々に製作の経過などを晒してみます。
写真もいい加減、説明も中途半端なのはご愛嬌。
(なんか疑問やツッコミがあれば個別に対応致しますのでコメント下さい。)
大きさはF4になります。
▲主に土性顔料と鉛白と油煙で。背景の布にペリレーンブラックを初めて使ってみたけど、これは黒ではなくものすごく濃いあおみどり色ですね。PBk31
▲色々と描き込み。サンタローザはバーミリオン、カドミウムレッドなど。背景布に真性ビリジャンをグレーズ。
▲前の画像より色が落ち着いたけどこれは撮影の問題。貝とベルケマイヤーの描き込み。背景布に再度グレーズ。
▲主にカーペットの描き込み
▲蛸模様描き込みとブルーベリーにグラッシ、背景布の色味調整など
…つづく。
Winsor & Newtonのインクボトル
たまたま手に入れました。
Winsor & Newton社のインクボトル。
1832年の創業時から、1937年に引っ越すまでの所在地がこの「38 Rathbone Place」だったとの事で、ある程度古いものだとは思いますが稀少なのかその辺にゴロゴロ転がってるモノなのかは知りません。
そんだけの小ネタ投稿です…。
余談ですが、ちょっと見ないうちにメディウムボトルがこんなことになっててビックリ。
日本に入ってきてるのも最近はこんなんですか?
使いやすいんですか?
本国のサイトはハウトゥーとか結構色んな情報が更新されてまして、英語が読めたら楽しいかも知れません。
2007年には175周年記念製品でスマルトの水彩絵の具など限定販売してたりしたんですねぇ。
今年は180周年記念で何か面白い商品出ないんでしょうか。