画材店内にアトリエがあって、そこではプロの画家が絵を描いている。ノゾキミ自由でお店の画材についてはもちろん、その他絵画素材や制作上の疑問・質問にも応えてもらえ、技術的なアドバイスまで受けられる。しかもタダ。
そんな「画家のいる画材店」が誕生しました。
その名も大牟田美術工房。
もちろんその画家とはわたくし不肖・鳥越一穂であります。
店内での公開制作は期間限定のデモンストレーションではなく、通常の制作業務をこちらでこなす、本当のアトリエとして整備してます。
来客には画材についての説明や使い方、技術的アドバイスを行います。
つい先日は地元の新聞社 有明新報に取材頂き、記事が公開されたその日のうちに指導してほしいという方がお見えになられたり、絵画素材に関心の強い奇特な絵画女子がボイスレコーダーとメモ帳を手に質問攻めに来られたりなどしています。
今後は店内で気軽に参加できてためになる、公開講義や実演会、体験講座などをもよおしながら絵画好きさんたちや画学生の集まる施設を目指します。
より本格的に学びたい方へはきちんと指導にあたるべく、教室スペースも整備中です。
アトリエ脇のスペースには私の作品が常設展示されています。
こちらは順次新たな作品と入れ替えつつ、定期的に二階のギャラリーで個展を開催する予定です。
「大牟田美術工房」は昭和35年から続く画材販売店です。
中学、高校生の頃に自転車で通っていた我々の間では併設されたギャラリーの屋号「もり画廊」で呼ばれていました。
コンクリート造の立派な建物となって現在の場所に移転する頃にご主人が亡くなられ、以来お店はご高齢の奥さんがずっとひとりで続けて来られていました。
しかし、二階のギャラリーもほとんど稼働しないまま物置きスペースと化し、店主となった奥さんも幾度かの入退院を繰り返す中、長期休業が続いてもう閉店したと思っている方も多いようです。
…が! にゃんこ店長、新たなスタッフ、そしてこのたび私が入り込み、画材販売にとどまらず絵画情報の発信基地として地元絵画文化振興の一端を担うべく体制新たに再スタートを切った形となります。
あそこに行けば何かを得て帰れる
そんな工房になれば良いなと思います。
大牟田にお越しの際には「大牟田美術工房」へぜひお立ち寄りください。