「西洋絵画の画材と技法」の管理人さんのブログで最近紹介されていたアメリカはNatural Pigment社の絵の具を買ってみました。▲Lazrite約3,000円とLead White #1約2,000円
・Natural Pigments
なんでも添加物を極力省いた絵の具だそうで。
Lead White(レドホワイト)は”鉛白”つまりシルバーホワイト。
数種類が用意されていますが、リンシードのみで練ってある#1を購入。
まだ本格的には使っていませんが、非常に柔らかい練りだと感じました。他社の新品チューブを持ち合わせてないので比較できないけど一応重さを計量。
50ml入りで184g。
Lazrite(ラズライト)はラピスラズリを構成する主成分の名前。
昔のウルトラマリンは複雑な工程からその青い部分のみを抽出したもので、単に粉砕したラピスラズリとウルトラマリンは違うって事です。
解説には「本物の貴重なラピスラズリから作った」とあるのですが、天然のラピスラズリから作った絵の具20mlが3,000円ってのは安すぎじゃないかと思ったんですが…。
抽出作業を経ていないか、あるいは簡略化された製法で作られたものなんでしょうか。
ザラザラと粒状感たっぷり。
合成ウルトラマリンとの比較。
左からマツダ・スーパー「ウルトラマリン」、クサカベ・ミノー「ウルトラマリンディープ」、レンブラント「ウルトラマリンディープ」、RUBLEV「ラズライト」
合成ウルトラマリンの色を知っていると、天然モノはいまいちな色ですな。
やはり鮮やかさでは科学の勝利ですか。
合成ウルトラマリンの色がキツ過ぎて使い処を見いだせていない私にとっては、この程度の落ち着いた青の方が使いやすいかも知れません。
高すぎて頻繁には使えませんが。
ちなみに上の比較はチューブからそのまま出して指でグリグリしたものだが、マツダスーパーのものが一番乾燥が遅く、この時期8日経っても厚い部分は触脂乾燥していなかった。
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私も管理人さんのブログで知って、この絵具欲しいけどなんでこんなに安いの?
という疑問から二の足ふんだんですが、たしかに天然っぽい色調ですね。
指に付いているのと比較のものと、どちらが本物に近い色ですか?
シルバーホワイトの伸び具合とか、黄色化するかとか、また教えて下さい。
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>古吉さん
両者の中間くらいの色かなと思いますが、コチラのディスプレイで見えている色とそちらの環境での発色はかなり違うと思いますので、色味について画像を元にお話する事はあまり意味が無いと思います(-_-;)
レドホワイトについてはリンシードのみで手練りしたものと比較するとサラリとしていますが、マツダスーパーやブロックスのシルバーホワイトと比較すると相当ゆるく粘り気も若干多いかなと感じました。
伸びは良いと思いますが、メディウムの添加量を抑えるか、さもなくば更にユルユル状態で描く事になると思います。その場合は厚みを持たせて乗せづらく隠蔽力が落ちるかと思います。
リンシードのみなので黄変は免れないでしょうね。
もともとの色も若干暖かいかも知れません。
しかしより堅牢な土台作りが出来ると思いますので、やはり下層に多く使うべき絵の具だと思います。
また詳細は後日記事に致します。
数日お待ち頂ければ少量のサンプルを密封する方法を考えてお送りします。
うまくいかなかった場合は適当に塗ったキャンバス片でご勘弁を。
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難しいことばの羅列で意味がわかりませんが、
楽しいとことは確かですね。わかります。
こんんどいろぬり口座ひらいてください^^
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綺麗ですねー
先日、ルーブル美術館展というのにつれていかれたのですが、『高級なラピスラズリをふんだんに』とか解説で書いてありましたが、実際にはこういう色が出るのですね。
見た絵では色んな色が混ざっていました(^^;
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>くろす氏
どれくらい高級かと云いますと、良質なウルトラマリンは当時、金と等価で取り引きされ、その色を使用した作品については別料金の請求がなされていたという話です。
現在も海外では良質なウルトラマリンを販売していますが、金より高かったりします。
RUBREVのラズライトはラピスラズリから作られているとの事ですが、グレードとしてはかなり下になると思いますので、これが「あの」ウルトラマリンとは思わない方が良いでしょう。
良質なウルトラマリンは合成ウルトラマリン並の発色を呈したのではないかと思います。
古い絵では化学変化により色が変わっていたりしますし、混色もせずそのまま乗せてある部分など僅かでしょうからパっと見「ここはウルトラマリンをつかってある」とは判らないでしょうね。
まあ往々にして現代の合成色の方が鮮やかですよ。