天然ウルトラマリンの抽出 (序3 ~できるかな? 鳥越式鉱石粉砕器)

今回準備する道具はコチラ
左から
PCキャップ ステンレス Kitz 製 SCS13A 232円×2
長ニップル 白 (3/4B)×300L 吉年製 490円
片長ニップル ステンレス 2×200 OKD製 859円
ダクタイル製ねじ込みフランジ 白 ノーブランド 1,328円
(規格?ダクタイル 10K FL)
溶接鉄板ブラインドフランジ SS BL-FF 黒 ノーブランド 1,435円
(規格? J-10K FL 50A)
購入は以下二店舗より
アリキッツ
momotaro

それでは、工作開始。
でっきるっかな でっきるっかな♪
▲長ニップルにPCキャップをとりつけ


▲フランジに片長ニップルをとりつけ


▲上記を裏側からみたところ


▲完成

鳥越式 鉱石粉砕器の完成です。
以前テレビで見た美術番組だか何だかの中で、古来の方法でラピスラズリから絵の具を作るというシーンを放送しておりまして。
そこで古い工房のじいさんが金属の筒の中にラピスラズリを入れ、その筒に長い金属の棒を差し込んで上下させて石を砕き、取り出した粉状のラピスラズリにそのまま油を加えてヘラで練って完成とされておりました。
たしかフェルメールに関する番組だったと思いますが、以前も述べた通りラピスラズリを砕いただけのものと、そこから青のみを抽出したウルトラマリンとは異なるとの事ですから、フェルメールが使ったのが「ウルトラマリン」であったなら、番組の中でさも上記の様にして作られた絵の具を使っていた…という風に見せていたのは誤りではないかと。
ともかく、その番組のシーンを記憶していたので「筒状のなにがしかと金属の棒でもって石を砕く」というのが頭にあったのです。

いろいろ探してみましたがそのまま利用できる様な筒状のものがみあたりませんで、鳥越式粉砕器には配管用の部材を利用しました。
数あるサイズバリエーションから棒とキャップに3/4B(=20A)、筒・ねじ込みフランジ・ブラインドフランジには2B(=50A)というサイズを選択。
それぞれちゃんと合うように作られてます。
配管の規格サイズについてはこちらを参照

フランジ(一枚目の画像右二つ)には4つの穴が空いており、組み立てた筒部分のフランジと底板になるフランジをボルト留めして使えますが、筒部分が非常に重たく(3kg。底板と合わせると5kg)安定感があり倒れる心配もまずないし、ボルト留めせずとも載せただけでも使えます。
「白」「黒」とは通称で、白は白(銀)に見える亜鉛メッキ処理の施されたもの、黒はメッキがなく酸化皮膜(黒錆)で覆われたものの事だそうな。
白はメッキが剥がれるので摩擦の無い部分のパーツに選択。
一番摩擦の多い部分であるキャップと筒にはステンレスを選択。
kitz社製のものを選びましたが、他社製は先端部分にエンボス加工で型番が打ってあったりするので不向きです。
キャップをかぶせる棒と本体筒は亜鉛メッキ(白)にしましたが、粉砕作業中にメッキが剥がれてラピスラズリに混入してしまう様です。探した当時はステンレス製で長さ30cmというものが無かったのですが、もしあればステンレス製の方がよろしいかと。
ついで底の部分になるブラインドフランジにはステンレスを使いたかったけど4,000円以上もしたので安価な黒を選択。
こうして組み合わせた筒状の粉砕器に石を落として棒を上下に動かして粉砕するという原始的な仕組みです。

筒を20cmとしたので、粉が飛び散る心配もナシ。
砕きながら時折筒部分をぐるぐると円を描く様にずらすと、粉が中央に集まるのでまた砕きやすくなります。(ボルトで固定していたらこの芸当はできない)
ある程度砕き終えたら筒部分をヒョイと持ち上げ、底板の上に溜まった粉を磁製乳鉢に移し替えてさらに細かく砕きます。
長くなったので続きは次回へ。

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