洗い作業を終えて乾燥してとれた、天然ウルトラマリン顔料のお披露目。
こちらは最も色味の良かった3度目の抽出によるもの(同じパテからの抽出です)。RAWで撮影して色調整しましたので、今までのものよりも実物に近い発色になってるかと思います。あくまで私の環境での調整ですが…。
今回のパテ~抽出では不純物も多量に出してしまっていましたが、それでもかなりの純粋な青を取り出せています。
ではリンシードオイルを足して、抽出前のラピスラズリ顔料、合成ウルトラマリンとの比較をば。左が抽出前のラピスラズリ顔料、右が抽出後の天然ウルトラマリン、真ん中がマツダスーパーの合成ウルトラマリンになります。
ううむ…これは太陽光のもとで撮影しないとダメかな…
画像で見ると左と右、あんまり変わんないんじゃないかって感じ(むしろ左が一番いい感じ)ですが、明らかに透明度と彩度が違います。
抽出したウルトラマリンはかなり合成に近い色味が出ています。
カンペキな抽出ができればもっと良い色になるでしょう。
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ほんとに合成ウルトラマリンと色調がにてますねー。
天然の方が品のいい色ですが、なるほどこういう微妙な差なら、
ラピスが使われなくなったのもよくわかります。
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画像で見る限りだが天然の方がいわゆる「品」のある落ち着いた色調に見える。一方、合成はきれいだが少し派手な印象に見える。実際、絵の中で使用してみれば、更に違いが出るかもしれない。例えば同じ「サテン」生地でも絹製とナイロン製では光沢や手触りが違うように。
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>フルヨシさん
素人とってその色味はもはや、karu氏も言う様に絹とナイロンの違いの様なもので、どちらでもいいかむしろ人工の方が均一化されていて良いとされるでしょう。
パッと見で最も異なるのは粒の大きさやばらつきなどからくるマチエールかと思います。
絵描きの立場から見るならば扱い勝手が最も違うかも知れません。
>karu氏
そう、実際にはただ置いて眺めるという用途ではないので、やはり使ってみないとですね。
無条件で「天然の方がいいに決まってる」という思い込みには異を唱えますが、不純物が味となるところはあると思います。
食塩の方が純粋にしょっぱいけど、料理には不純物を含む岩塩の方がいいという様な。