描き上げた作品は廊下に設置したピクチャーレールにワイヤーフックでつり下げて乾燥させておりますが、裸の作品を吊るのに便利な吊り具をご提案。(特許申請中)ウソ。
毎度ながらどっかメーカーで作ればいいのに。
▼木枠にこう取り付けて…
▼Sカンを通しワイヤーフックで吊る
パーツは大きくわけて3点。
手間がいるのは一番上のパーツだけで、穴を空けてオニメナットを埋込み、裏には焼入リボンの”当て”を取り付け。「自在腕鎮」の時の手法とおなじ。
組み立てて化粧ねじを取り付けたら完成。
焼入リボンの取り付けには難儀するし、無い方が木枠に跡が付くもののキッチリ固定されるので省いても可。
後で気づいたけど、上記で紹介したのは吊り金具の取り付け方向間違えてますな。
下図の様に二つ取り付ければ縦横対応型になり吉。
▼裸じゃさびしいけど出荷までの一時的な展示(?)ですから…
OSR 欧州製造業連合会
OSR=欧州製造業連合会
知ってますか?
スペインのモールディングメーカー数社が共同で日本に設置した窓口の様で、業者個人問わずスペイン製のモールディングを輸入販売して頂ける模様。
東京は両国にあるという、万を超すサンプルを有するショールームは「日本最大」と豪語。
そんなパラダイスがある事をなぜ今まで誰も教えてくれなかったのでしょうか。
結局私がソコを知り得たのは、先日のブログ記事で紹介したADHISA社に出した問い合わせに、OSRが対応して電話を頂いたからという遠回りな話でした。
しかし軒並みシカト食らわすメリケンのメーカーとは違ってなんと良心的な事か。
米ADHISA社のオンラインカタログで気になった11.0139-17の見積もりは、30本まとめて発注すれば送料込みで1本あたり6,500円程度と、かなりの割安感。
まあでもモノにもよるって事でやはり実物を見たいところではありますが、今、東京まで行く資金も時間もありませんで、どうにかサンプルを手に入れられないかとOSRに問い合わせましたところ貸し出しならOKという事で早速お送り頂きました。
ん~、画像からは判らないでしょうが、なんつーか光沢がプラスチックぽくてすなわち安っぽい。
オンラインカタログ画像(↓)の印象は、もちっと上品な感じだったんですが。
塗装し直すか、上からニス掛けしてやるなどすれば良くなる気もしますが、お借りしてるサンプルで試すわけにもいかず。
ちなみに青木先生も額は最初から塗装し直すつもりで選んでるとの事です。
輸入には3ヶ月を要するとの事なので、急がねば個展に間に合いません。
OMEGAからは音沙汰無いし、今回はもうコレで決まりでしょう。
地元額縁工場とも話をつけてるので、とっとと必要本数を算出して発注したいと思います。
額縁難民の方は一度ショールームに行ってみてはいかがでしょうか。
そんでレビューお願いします。
[OSR 欧州製造業連合会]
〒130-0021
東京都墨田区緑1-22-8
いとうちゅう両国ビル
03-5669-8580
額縁難民
日本で探してもコレという様な額に出会えませんが、海外を見渡すとなかなか良いのがゴロゴロしてまして。
※別に和製の質が低いというワケではなく、単に私の趣味に合うデザインの額が無いというだけ。
▲いいでしょこれ。
波線が特徴的なDutch(オランダ)スタイル。
メールもFAXも返事が無い、OEMGA社のモールディングです。
画像はeBayに出品されているものだけど、問い合わせしても同様に返事なし。
▲Larson Juhl(ラーソン・ジュール)も本国には割といいのがあるのですが、日本のカタログには載っとりません。
こちらもメールの返事なし。
メリケン商社は商売にならん相手には一瞥もくれないらしい。
▲こちらもオランダスタイルなADHISA社のモールディング。
次点候補ではありますが、なかなかいいと思います。
これがなんと手に入る可能性大でして。
棹の状態で送ってもらって、地元額縁工場で額に仕立ててもらう事になるでせう。
まだ必要数量の算出やら工場との交渉やらせにゃなりませんが、泥沼の額縁探しにも光が差してきました。
キャンバスを角から張る (3)
ゴールデンテクニカルインフォメーションにある通りの手法で張ってみようと、文中に紹介されていたMooreR100-5のアルミヘッドプッシュピンをアメリカから購入。
Moore社のプッシュピンは日本でも輸入モノが販売されてますが、このピン足の長いタイプは調べてもまず売ってませんで。
ピンを利用する場合、ピンが邪魔して普通の張り方では難がありまして、やはり下図の様にテーブルに置いた状態で張るのがベストでしょう。
ピン足の長いものを手に入れるのに結構難儀しましたが、結論からいうと日本でも手に入る普通の長さのもので良いと思います。
上の図にも見られる様に、記事ではピンを途中まで差し込んで仮止めしてあるのですが、日本の様にキャンバスをピンと張る場合はピン足の短いものを根本までトンカチで打ち込んだ方がよろしいでしょう。
プッシュピンはトンカチでの打ち込みに耐える様、プラスチックではなくアルミ製のものを買いましたが、鉄のトンカチでぶっ叩いたらキズやヘコミがすぐ付きます。
プラスチック製ハンマー必須。
ステンレスヘッドのプッシュピンがあれば、強度的には期待できますが。
またヘッドが堅くても、ピンとヘッドは一体成形ではなく接着してあるだけなので、引っこ抜く時に2,30本に1本くらいの確率で針が抜けてしまいます。
ピンで留めてしっかりと張れたならば、ステープルで固定して完成となるワケですが、ここにも落とし穴がありまして。
木枠横面にはピンが並んでいるため木枠の裏側にステープルを打ち込むのですが、ピンからステープルを打ち込む位置までの木枠に回り込んだキャンバス布にはテンションが全く掛かっていないわけで、つまり、普通に折り込んでステープルを打っただけではピンを抜いてしまうとキャンバスがゆるんでしまうワケですな。
それを回避するにはステープルを打つ際にさらにキャンバス布を引っ張る必要があります。
めんどくさい事この上ない。
案の定、指で引っ張ってステープルを打ち込む程度では、ピンを抜いた後キャンバスは少しゆるみ、叩いた時の音が低くなりました。
記事にはこの点についての注意書きなどなく、やはりあちらの張り方は日本式と比べるとキャンバスの張り具合に対して寛容なのではないかと思わされます。
キャンバスを角から張る (2)
キャンバスを角から張る手法を以前紹介しました。
理屈では良い手法だと思いますが、実際やってみるとこの張り方には重大な問題点があります。
以下、張り方と問題点を画像で説明。
プライヤーを2つ使って二方向へ同時に引っ張れば良い気もしますが、プライヤー同士がぶつかるのでムリ。
手で引っ張る程度のテンションでよければ、挟み込んだプライヤーを横にずらしながら張る事で二方向へ引っ張る事もできますが。
はさむ部分がへの字型になった角用プライヤーがあればいいんですけどね。
だれか作ってくれませんか。