久々の製作過程 ブルーベリー

製作過程といっても、逐一画像とるのが面倒なのでいつも1日の描き始めと終わりの画像くらいしか載せてないんですが…
まあ製作法の解説ではなく、進行状況の報告のようなモンです。
今回のモチーフは、自家栽培のブルーベリーとかぼちゃ。それと小さい化石。F3号と小さいのであまりごちゃごちゃモノを置かずに控えめに。
今までと違う点をいくつか。
まず、赤い地は下描きをするより以前に前もってキャンバスに塗っておいたもの。
生ものを描く場合はスピードが要求されるので前もって有色の下地をつくっておいて、その上に下描きをする方が効率的と思っての事。
今までは白いキャンバスに下描きをして定着させ、その上から薄く溶いた絵の具を塗って有色の地としていた。
この方法だと下描きの後に塗った有色下地が乾くまで、制作が一時中断してしまう。
次に下描きには鉛筆ではなく木炭を使ってみた。
生ものを描く場合はキャンバスに直接下書きをして描くようにしている。
木炭は鉛筆ほどシャープな線を引けないが、濃く描けるのに消すのが容易で、描いたり消したりの繰り返しに強い。
下描きの定着にはスプレー式のフィクサチーフをふっかけるのがお手軽だろうが、私はテレピンにほんの少し溶き油を加えた溶液でもって、線をなぞって定着させている。
今回のモチーフ中、一番長持ちしないのは葉っぱの部分。
これは翌日にはくるっと丸まって形が全く別物になってしまう。
よって、カマイユはせず、いきなりの着色でもって葉っぱから集中的に描いていく。
次にブルーベリーの実にも絵の具を載せる。
最後に背景の黒い部分やテーブルにざっと色を載せて終了。
使用した色は
葉っぱの影…サップグリーン+バーントアンバー
葉っぱ基本色…サップグリーン+ジャパニーズイエロー+シルバーホワイト+チタニウムホワイト
サップグリーン+イエローオーカー
(等、多層塗り)
ところどころカドミウムグリーンも使用。
ブルーベリー…シルバーホワイト+チタニウムホワイト+コバルトブルー+バーントアンバー
背景…バーントアンバー
テーブル…バンダイキブラウン+シルバーホワイト+チタニウムホワイト

もも 着色3

体調はどうにかよくなった模様。
流石に1日一食は少ないよなぁ…出ていくだけだし、いい加減フラフラしてきてたところ。
軽くパン食べて、体重を測ると52kgでした。健康時の-4kg。
もも本体はグレーズとヴェラトゥーラで微調整のみ。
前回の画像と全体的に色味が違うのは現像の腕が悪いだけ。(ちょっと暗すぎたか)
葉っぱの描き込みとテーブルの描き込みで、もう完成間近?
▲もも本体はほとんど変わってないので葉っぱのクローズアップ。
もも本体にはシャープな線が無く輪郭も若干ぼかしてるので、葉っぱがクッキリすぎるだろうか?
▲一番右のもも本体がどうもよろしくない。(画像だと更に色がちと変)
葉っぱもこちらは少し”しなってる”し、これじゃあモモも腐りかけに見える-_-;

もも 着色2

徐々に徐々に、完成に近づいております。でもまだ先は長い…。
先日までの画像は横着してJPEGによる撮影だったので色がダメダメでした。今回はRAWで撮影して色調整して現像したので、完璧ではないにしろこちらの方が実物に近い。
ま、見る環境によって色などは雲泥の差があるのでどのみち…ですが。
細かい部分の描き込みは、知らないうちに息を止めて描いていたりするのですぐ疲れる。姿勢も辛いものがあり、絵が進んで来るほど、休憩が多くなる気がする。
▲ヴェラトゥーラの効果。(用語は先日の日記参照)
一番左のももが分かり易いと思うが、先日までのどぎつさは無く、やわらかい感じが出せていると思う。
白のヴェラトゥーラで下の色を抑えただけでなく、その上から薄く溶いた桃色だとか乳白色だとかを「塗り広げる」感じで施す。
右の桃の赤い部分、赤一色ではなく斑点のようになっているので、若干濃いめの赤をチョンチョン置いては何もつけてない筆でもってぼかす。または白い部分の色でもってヴェラトゥーラしつつぼかす。ひたすらそれの繰り返しで徐々に完成に近づける。
影部分にはグレーズを。
特に明るい部分との境界は、グレーズの後にも乾いた筆でもってシャカシャカとこすってぼかす。この方法の究極がスフマートという技法なのだろうか。
-----—用語解説-----—
・スフマート : 色、明度の境界線が確認できないほどなめらかなぼかしの技法。何層にもなるグレーズによって施されるものと思う。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザで駆使されている事で有名。

もも 着色

画像は着色に入って3日経ったもの。
着色の段階になると、もも一つずつじっくり描いて行く。…といっても一気に仕上げてしまおうと思うとうまくいかないので、後に良くなる事を願いつつ(^^;)、ある程度のところまで描き込む。
特に左側のももがしわがれて来ているので、そちらから先に描いていった。
微妙に緑がかった白い部分は、シルバーホワイトにオーレオリンとイエローオーカーを混ぜてみた。
影への移行部分はローアンバー。
回り込んだ反射部はローシェンナなど。
上記画像で、大体全体に絵の具が行き渡った段階。
背景が単色なので着色範囲が狭く、超遅筆な割に早い。(これでも)
ももの表面は不透明で光沢がないので、グレーズは影部分に施すのが主となるが、やわらかな表面の表現にはヴェラトゥーラが効くのではないかと思う。
拡大すると… 美しいとは言えない。。
まあ、がんばります。
----------用語解説-----------
・グレーズ : ごくごく薄く溶いた透明な絵の具を塗り重ねて透明感を表現したり、微妙な色の調整をしたりする技法。油彩の魅力を引き出す基本とも言えるが美しく施すには熟練を要する。
・ヴェラトゥーラ : グレースと反対に、白などの不透明な絵の具を薄く溶いて施す技法。不透明でやわらかなものの質感(肌など)を表現したり、微妙な色の調整に使う。

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