キャンバスの地塗りが厚いほど、木枠と接触する部分の角や縁で割れやすくなります。
自分で地塗りする際は角の地を薄くしてやればいいんですが、地塗り済みの市販キャンバスを使用する場合はそうもいきません。
今使ってるフナオカの4層塗りフラットキャンバスも例外ではなく、マルオカ木枠に普通に張ってるといとも簡単にヒビが入るので、木枠を組んだらまずカンナとヤスリで縁を丸くしてあげます。
▼上は通常、下が角を落としたもの
まあこうやってても力入れて張るとヒビ入るんですけどね。
海外の木枠はもともとここのRがかなりゆるいものもあります。
角が丸くて特に不都合は無いので、国産木枠ももっと丸くて良いと思います。
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こんにちは。
以前にも画材の記事でコメントをさせていただいた者です。
いつもなるほど~、とうなり 笑ながら拝読させていただいております。
木枠と木炭のことで、最近気になることがあって、画材にもお詳しい先生のご意見を伺いたくコメントいたしました。
昨年の原発事故以来、国内で流通していたのワラや木材、炭、薪から高濃度のベクレルが検出されていますが、画材の検査などはきっと後回し(食品優先)でしょうし、キャンバスの木枠ですとか木炭などは炭ですから危険なのではないかなぁ~、とデッサンやクロッキーではけっこうビビっています。
外国産に切り替えてしまえばそれまでなのですが、皆がそうなってしまうと国産の画材メーカーさんに影響が及ぶのも・・。と
今後またメーカーさまなどに、検査実態などを問い合わせしましたらこちらにコメントさせていただきますね。
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>画材の悩み さん
毎度ご覧頂きありがとうございます。
本人は至って真面目に書いていますが、中には文字通り笑える内容のものもあったりすると思いますのでご指摘頂ければと思います。
さて画材の放射能汚染についてですが、全く考えた事もありませんでした。
素人考えですと我々には問題ない(問題があるとすれば加工業者の方がはるかに危険)と思っておりますが、流れからしても何らかの指標が作られてメーカー側で公表されるべきなのかも知れませんね。
ただ若干の汚染があったとしても、それよりカドミウムや鉛白を使う事を心配しろと言われるかも知れませんね。放射能とは全く別次元の物なんでしょうけど。
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こんばんは。こちらでは初めまして。
私は絵画は全くの独学で、只今修行中の身ですが、なるほどと思いました。
私は支持体作りの経験はまだありませんが、最初から生キャンバスを張ってから、ラビットスキンと白亜等を使用して支持体を作るのであれば別かもしれませんが、地塗り済のロールキャンバスを張る場合は確かに丸みを持たせるのが賢明かも知れませんね。
勿論、最初から生キャンバスを張る場合も、角を丸くすることで、何らかの衝撃を吸収する効果は十分期待できると思います。
市販の張りキャンバス、時々角の部分に罅が入っているのを見ますね。
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>村田さん
コメントどうもです。
普通はキャンバスを剥がして裏面のチェックはしませんからほとんどの人が油の浸透を見逃してると思います。
そうすると木枠に張ったキャンバスが全て不具合を起こしているのか?となりますが、そこ数年、数十年はごまかせる程度の劣化で済む話かも知れません。
ちなみに生キャンへの膠引きからはじめる場合は市販のキャンバス木枠は役不足かと思います。
亜麻生地は濡れと乾燥によって強烈に伸縮しますので、より強靭な木枠で行った方が良いでしょう。
デカチッサージュしようと思えばなおさらです。
また膠引き後は貼り直しが必要になりますので、目止め層に対する木枠の縁問題はどのみち避けられませんね。
地塗り層は張った後に施せば縁での割れを防げますが。