高森幸雄氏

日大で塗料の研究をされている高森幸雄氏ですが、この度ホームページを立ち上げたとのご連絡を受け、リンクのページに追加させて頂いております。
古吉さんのブログでも紹介されていましたので二番煎じな感はありますが。
http://yukio-takamori.jimdo.com/
氏には顔料の入手ルートについてや絵具の手練りに関してアドバイスを頂いたりと、いろいろお世話になっとります。
聞くところによるとなんだか中学生くらいの頃から絵具を練ってたとかなんとか。
すごいっすね。
新規立ち上げされたホームページの「Chemistry of paints」には絵具の手練りに関する情報が載せられています。
手練りの際には参考になるでしょう。
顔料は画材屋などで比較的簡単に手に入りますが、添加剤についてはちょっと素人には何買っていいかわからないし手に入れにくいものなので、それら素材の入手先についても具体的にじゃんじゃん公開して頂きたいと思いますが、それはまあそのうち私が手練りについての記事をまとめた時にでも書くかも知れませんし書かないかも知れません。
ちなみに練り台はガラスでもいいですけど、大理石買うなら建材用のタイルがバカ安でよろしいです。
絵具について語りますと、個人的には現代のサルでも使える万人向け絵具ではなく、取り扱いに難があるとしても代えがたい効果の得られる絵具がほしいと思ってまして。
ステアリン酸入れるとたしかに油の分離が少なくてつまり黄変も少なく(油が分離すると塗布した表面に油が浮いて膜になり、時間が経つと強く黄変した様にみえる)、絵具のキレも良くてサクサクと使えるのですが、本来そうであったであろう油絵具特有の流動性は失われ、悪く言うと角が立つ(よく言うと厚塗り・盛り上げが容易に出来て表現の幅が広がった)絵具になってしまいます。
油絵具本来の流動性を保ったある意味使いにくい絵具のまま、油の分離を抑え長期保存に耐えるような処方がないものか…。
昔日の画家はドロドロな絵具の使いにくさを克服すべく様々な研究を重ね、科学の力も借りて今ではメーカーからいつでも好きな時にパっと取り出せる使いやすい絵具が安い値段で販売されているというのに、「いや昔のやつの方がいいし。」と今度は市販絵具をどうにかドロドロの使いにくい状態に戻すのに必至に油の調合したり、昔と同じ様に手間暇かけて手練りしたりというのも、まあ滑稽に見えたりするでしょうが。
…と、サイトの紹介だったハズが自分の話でシメてしまいました。

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“高森幸雄氏” への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    練り台用の大理石についてです。
    レザークラフト用の大理石も日本国内各地で入手しやすい製品です。
    大きさ30×30×3cmの物は、絵具を練るのにも使いやすい大きさかも知れません。
    皮革工芸・レザークラフトの商品を扱う店舗であれば、常備するか取り寄せは可能なはずです。
    購入時に大理石の色の選択はできませんが、薄灰色?薄茶色のこともあり、調色を行うのにも使いやすいかも知れません。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >竹本さん
    情報提供ありがとうございます。
    パレットには薄い大理石で問題ありませんが、ある程度しっかりした練り台が欲しい場合はレザークラフト用の方が厚みがあっていいかも知れませんね。
    厚みの分お値段も建材より高めですが、画材店の大理石パレットより安価でよろしいです。

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