すごい顔料をみてきた

東武絵画市での展示を終えて数日間、久々の関東遠征ときめこみ方々を巡りました。
Mediciの動画ではいつも顔を合わせている松川さん、それに俵屋工房の高橋さんらとも久々にお会いし、先日話題にしました顔料職人・吉川さんの工房を目指し一路神奈川へ。
本牧絵画館、吉川さん、ウチの従姉弟2家族…最近妙に神奈川に縁ができつつあります。

さすが二十年以上に渡り天然顔料を精製しておいでという、その工房に所狭しと並ぶ様々な機材に感心しきりでしたが、そちらの様子は遠慮して撮影ナシ。またいずれ取材させて頂きたいと思うところです。

これは安くて良い機材だとか、○万円で手に入るからオススメだとか、まるで私を顔料職人への道へといざなうが如く色々とお教え頂きまして、でも、すいません、ウチにそんな機材置くスペース今んとこ無いんです…。
改めて自分の周囲を見渡すと、足の踏み場は2畳ほど。続きを読む →

ままごとではない本物の天然ウルトラマリン

ラピスラズリから精製する天然ウルトラマリンについては度々の記事化ならびにMedici動画にて実演したりとクソド素人のくせに通ぶっておりますが、二十数年来にわたって天然ウルトラマリンを抽出精製しているというホンモノの顔料職人、吉川聡さんと接触する機会がありました。

なんでも当方のしょーもないアイデアを実用化し、これまでにない最高純度のウルトラマリン精製に成功されたとの事。
ご本人の談によると肉眼で確認できる差異は無く自己満足でしかないとの事ですが、大層感謝されまして「お礼になにか…」と仰いますので、厚かましくもこれまでに抽出されたウルトラマリンを是非見せていただきたい!と、分けて頂きました。続きを読む →

岩田榮吉の作品を観に横浜本牧絵画館へ行ってきた

岩田榮吉(いわたえいきち)という方がおられます。
享年53歳。
トロンプルイユ=Trompe-L’oeil(目だまし)について調べていますとたびたび目にする事となるこの画家は、数少ない日本人トロンプルイユ画家のひとりとして今では知る人ぞ知る存在です。
歌田眞介氏の著書「油彩画を解剖する」の中で、「なぜフランスで活動しているのか、日本でも描けるのではないか…」という筆者の問いに対し、「どうしていいか迷ったとき、ルーブルに行けば必ず解決方法がみつかる」と答えたという岩田の言葉は妙に私の記憶に残り、後に手にした画集ではフェルメール好きが高じて「牛乳を注ぐ女」に描かれた滴る牛乳を監視員の目を盗み密かに舐めた経験を持つという変人ぶりが紹介されていたりと、奇妙な雰囲気を醸す画風とも相まって印象深い絵描きなのでありました。続きを読む →

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