[Medici] 鉛白

今回もブログでの案内を放置していたMedici動画について。

鉛白については今まで散々話題にしてきていますが、今後も思い出したように出てくるに違いありません。それほど鉛白は重要であり魅力的な顔料です。

今シリーズ「鉛白」の第一回目は、松川さんが以前手作りした際の画像を用いつつ、製法についておさらいしてゆきます。
10年間放置し酢酸に晒され続けた鉛の板が結晶化しているという貴重な場面が収録されています。

第二回目は打って変わって、顔料職人の吉川さんによって古典製法に準ずる手法を用いつくられた鉛白顔料の紹介と、その製造過程の画像を紹介しながら解説をはさんで進めてゆきます。
そして中盤以降、入手した顔料を使った油絵具3種を見てまいります。

吉川さんに機械練り頂いたものの出来具合といったら、少し絵具の知識がある人は皆驚くんじゃないかといったシロモノでした。
しかし私のような偏屈古典傾倒絵描きにとっては、せっかく古典製法に準ずる鉛白を用いながら本来の性質とはかけ離れたモノに仕上げてしまってはもったいない! などと思ってしまうのでありました。

この顔料を自分で手練りしたものは動画の通り、なかなか良いものが出来ています。
機械練りでこの感触を再現できれば、時間と体力の消費を抑え、なおかつ“自分の分以上”を用意する事が可能になるかも知れませんね。

私以外に古典的な鉛白を欲しい人がどれだけいるのか知りませんが、ぜひ今後とも吉川さんにご協力頂きながら追求していきたいと思っています。

 

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